結晶学は生命科学を含む科学のすべての分野で基盤となる、立体構造を専門に扱う学問でありますが、さらに、機能性材料、エネルギー材料、医薬品などに関連する基礎と応用研究、放射光X線、中性子線や電子線を使った最先端測定と実験・解析技術に関連する開発研究なども活発に展開されております。日本結晶学会年会で発表されます多くの成果は医薬・産業の発展にも直結するものと期待されます。特に、昨年から、世界的な感染により社会活動に対する甚大な被害をもたらしている新型コロナウイルス感染症COVID-19の治療薬の開発に、蛋白質結晶構造の寄与は不可欠です。そのため、結晶学に関連するX線回折装置やソフトの関連会社、さらに蛋白質をはじめ研究対象物質の調製に関わる試薬や装置、関係するツールやキットなどの消耗品を開発する諸事業団体や販売する関連会社の皆様方にも最新の製品をご紹介していただき、研究者への技術情報の提供をお願いしているところでございます。この機会に関連企業・団体と研究者の皆様が年会の場をご利用していただき情報交換などの交流を通じて、結晶学を中心とした科学研究の進展に役立てていただきたいと考えております。
本年会では、情報のご提供を要旨集の広告や、オンライン展示、オンライン企業セミナーなどの方式を予定しております。つきましては、別紙趣意書にご賛同をいただき是非ご展示・支援を賜りますようお願い申し上げる次第です。
日本結晶学会令和 3 年( 2021 年)度年会
( 令和 3 年度日本結晶学会実行委員会)実行委員長
姚閔( 北海道大学)