第9回対称性・群論トレーニングコース開催のご案内

2021-07-01

昨年はコロナ禍で中止とさせていただきました本コースですが、今年は受講者数を 絞り、出来る限りの新型コロナウイルス感染拡大防止策を講じた上で、対面講義の 形式で行う予定で準備をしています(状況が悪くなってしまった場合はオンライン に変更となる場合がありますので、予めご了承下さい)。

ご興味のある方はぜひ参加のご検討をお願いします。

趣旨
結晶学は構造科学研究の柱であるにもかかわらず、研究分野の細分化や解析ツール の進化に伴いブラックボックス化しているところがあります。 本コースでは、「空間群や対称性と結晶構造の関係がピンとこない」、「構造解析 の後にもう一歩議論を深めたい」と日頃お感じの方々に、結晶学と直結する対称性 や群論の知識を学んでいただくことを目的とし、結晶学で重要な根本原理と幾何学 との関係を軸に、講義と演習を繰り返しながら進行します。
場所
茨城県つくば市大穂1-1
高エネルギー加速器研究機構 つくばキャンパス
日時
2021年9月13日(月)~9月17日(金) 4号館セミナーホール
主催
日本結晶学会
共催
KEK・物構研
協賛(予定)
日本中性子科学会、国際結晶学連合数理結晶学委員会、 日本放射光学会、日本化学会、日本鉄鋼協会、 日本物理学会、日本顕微鏡学会、日本金属学会、 日本分析化学会、日本鉱物科学会
参加費
無料、但し交通費宿泊費は自己負担
希望者はKEK ドミトリーを利用可。
参加申込開始
2021年7月5日(月)10時~
トップページ
http://pfwww.kek.jp/trainingcourse/
定員
約20名(今回は日本語コースのみ)
講師
ネスポロ・マッシモ氏
総研大授業担当講師
(フランス・ロレーヌ大学結晶学教室教授,国際結晶学連合数理結晶学委員会元委員長)
参加資格
基礎行列代数学(行列式の計算ができるレベル) の知識があること。
研究歴や年齢は不問。

※本コースは総合研究大学院大学の他大学開放科目です。

単位取得を希望する総研大以外の学生は、所属大学と総研大において 履修に関する手続きを行う必要がありますので、所属大学の教務担当から 7月30日(金)15時までに下記連絡先にご連絡ください。期日に間に合わ ない等、その他ご不明な点等ありましたら、お問い合せください。

他大学からの科目等履修に関する手続きについて)

総合研究大学院大学 学務課教務係
TEL:046-858-1582
E-mail:kyomumlsoken.ac.jp

プログラム内容

線形代数学,抽象代数学,ステレオ投影, 点群,部分群,剰余類・共役部分群・正規部分群, らせん軸と並進鏡面, 計量テンソル,対称操作の行列表現, 軸変換による空間群記号の変更, 正規化群,対称性と対掌性, 消滅則の幾何学的解釈,ワイコフ位置と結晶軌道, 群と部分群

講義の進め方

講義+演習をテーマごとにセットとして繰り返す、合宿形式の集中講座です。
演習中は講師が各受講者を回り随時質問に答えます。学習内容は参加者の理解度を確認しながら進める予定です。