ブックタイトル日本結晶学会誌Vol62No3

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概要

日本結晶学会誌Vol62No3

会報明が行われた.日本学術会議化学委員会他主催の分子科学研究所所長招聘会議公開WEBシンポジウムの開催について報告が行われた.次回の結晶学分科会を2020年12月25日に開催予定であることが報告された.2020年度年会のオンライン開催および70周年記念シンポジウムの延期を受けて,分科会から結晶学会に対して,2020年度年会における特別企画「COVID-19パンデミック下での結晶学の社会貢献」(仮)の共催の申し入れを行ったことが報告された.4 70周年記念シンポジウム関係70周年記念シンポジウム企画委員会の栗栖委員長より,2021年度年会での開催を軸に,集会形式での開催が見込めるようになった段階で開催を検討することを評議員会のメール審議で承認を受けたことが報告された.結晶学の未来を俯瞰するテーマとしてMicroEDを取り上げることや結晶学の黎明期の歴史を取り上げることなど,現時点で企画されている記念シンポジウムの内容について説明された.5会員数確保のためのワーキンググループ関係ワーキンググループの菅原委員長より,新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け,年会でのワークショップの開催などの検討を進めていたが一旦保留し,新型コロナウイルス問題に対応するための若手支援の検討を進める方針が示された.過去の災害時に行われてきた若手支援の事例が説明され,若手研究者の研究活動の維持のための支援を検討することが報告された.審議事項1.会員異動2020年度第1回評議員会以降の新規入会者の紹介,入会申込書類の回覧があり,全員の入会が満場一致で承認された.2.共催・協賛・後援共催等依頼について別紙記載の協賛2件が満場一致で承認された.3.2020年度学会賞2020年度学会賞選考委員会の答申を受け,山縣会長より授賞候補者として以下の5件が推薦され,満場一致で承認された.各賞の授賞者,授賞題目は以下のとおりである.西川賞:西川惠子元会員(2014年3月31日千葉大学退職時退会)「複雑凝集系を対象としたゆらぎの構造科学」学術賞:緒方英明会員「金属酵素の結晶構造化学的研究」学術賞:和田啓会員「細胞の酸化ストレス制御の構造生物学」進歩賞:有森貴夫会員「タンパク質結晶化に応用可能な新規小型抗体フォーマットFv-claspの開発」進歩賞:河口彰吾会員「試料ガス雰囲気のサブ秒放射光粉末回折計測システムの開発」なお,各賞の推薦理由書については,評議員会での検討を受けて評議員会終了後,若干の修正をメール審議で行った.4.年会のオンライン開催について年会実行委員会の西堀委員長から,オンライン開催が決定された年会の概要と準備状況について説明された.2020年11月27日(金)~28日(土)を開催日とし,筑波大学,高エネルギー加速器研究機構を拠点としてオンライン会議システムを利用した3会場を設定して開催されることが満場一致で承認された.橋爪行事幹事より,ポスターセッションに代わる口頭発表セッションを設け,学生会員の優秀な発表を「学生講演賞」として表彰することが提案され,満場一致で承認された.5.日本学術会議との共催企画について学術会議結晶学分科会委員長の菅原幹事から,日本結晶学会への共催の申し入れがなされた特別企画「COVID-19パンデミック下での結晶学の社会貢献」(仮)について,開催趣旨および概要が説明された.議論の結果,年会プログラム終了後の11月29日(日)に学術会議結晶学分科会と日本結晶学会の共催企画としてオンラインで開催することを,学術会議に申請することが満場一致で承認された.年会開催費用以外に別途発生する特別企画開催費用については,評議員会でメール審議を行い,学会会計からの支出の可否を決定することとした.6.学生会員会費免除について小松会計幹事から,新型コロナウイルス感染拡大が社会問題となっていることを受け,学生会員の会費免除を提案するに至った経緯が説明された.今後,学会として学生会員の年会参加費の支援も行っていくことを前提として,2020年度の学生会員の会費を免除することが満場一致で承認された.会費滞納者については,滞納分を納入した場合は2020年度会費を免除することとした.2020年度会費をすでに納入した学生会員については,返金もしくは次年度会費への充当のいずれかの対応をとることとした.7.災害・社会問題における今後の支援に関して今後の激甚災害時や社会問題における学会としての若手研究者支援のあり方について議論を行った.学会として,研究活動面のみでなく精神面でも若手研究者を支援していくために,放射光施設や中性子実験施設212日本結晶学会誌第62巻第3号(2020)