ブックタイトル日本結晶学会誌Vol61No3
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日本結晶学会誌Vol61No3
クリスタリット連結確率密度関数Joint-Probability Density Function回折波の振幅は散乱体密度のフーリエ変換で表される.独立原子モデルにおいて散乱体密度極大の動的分布に依存する項は原子変位因子と呼ばれ,確率密度関数(Probability density function)のフーリエ変換である.確率密度関数を表現するための展開関数にはいろいろあるが,一番簡易なモデルはGauss関数を用いる調和振動近似であり,もう少し複雑なモデルでは,例えば高次のGram-Charlier級数を用いる非調和振動近似などがある.このようなモデルから求められた近隣の原子の確率密度関数を重ね合わせたものが連結確率密度関数であり,その値は三次元の座標空間にマッピングされ,原子の位置の乱れの解釈などに供される.(名古屋工業大学先進セラミックス研究センター石澤伸夫)190日本結晶学会誌第61巻第3号(2019)