ブックタイトル日本結晶学会誌Vol61No2
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日本結晶学会誌Vol61No2
Bilbao Crystallographic Serverの入門図13 BCSの空間群の部分関係プログラム画面図14 SUBGROUPGRAPHのインプット画面弧の中に表示されているものは可能な指数である.同じ記号を関連付ける矢印は同型部分群の関係を示している.WYCKSPLIT:対称性の低下によるワイコフ位置の変化を示す.文献4),5)で説明したように群から部分群へ移動する場合はワイコフ位置は分割するか,またはその位置の席対称群が下がる.WYCKSPLITは具体的にその結果を示す.図16はPnma→P2 1/cの例を示している.変換行列と原点の移動はユーザー入力が不可欠である.次の段階は2つのオプションがある.・座標を入力するとその軌道は部分群にどう変わるかが表示される.・群のワイコフ位置を1つ以上選び,その位置は部分群にどう変わるかが表示される.MINSUP:上記に紹介したMAXSUBの逆を計算するプログラ図15 PnmaからP2 1/cの部分群ツリームである.しかし,文献2)で説明したように,群・部分群に比べて群・超群の可能性がよりたくさんあることに注意が必要である.SUPERGROUPS:最小超群に限らず超空間群を検索するプログラムである.群,超群,指数をすべて入力する必要がある.プログラムは正規化群を利用し,可能な変換行列を表示する.CELLSUBおよびCELLSUPER:群とその並進部分群の指数を入力すると可能な部分群と超群を表示する.図17にCELLSUBの入力画面を示す.k-indexは並進部分群の指数である.入力した指数までの可能な部分格子が検索されるが,オプションにチェックを入れるとその指数の部分格子のみ考慮される.図18は,CELLSUBを用いて分析したPnmaの可能な部分群を示している.k-indexは2まで入力したので指数1と指数2の部分格子のみ考慮されているが,晶系や点群の制限が掛かっていないのでP1空間部分群まで表示されている.showというリンクをクリックすれば軸の変換が示される.NONCHAR:空間群のワイコフ位置に属する結晶軌道を分析し,characteristicとnon-characteristicに分類する.COMMOMSUBおよびCOMMONSUPER:2つの空間群の共通部分群と共通超群を同定する.この解析は,群・部日本結晶学会誌第61巻第2号(2019)89