ブックタイトル日本結晶学会誌Vol61No1
- ページ
- 62/80
このページは 日本結晶学会誌Vol61No1 の電子ブックに掲載されている62ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 日本結晶学会誌Vol61No1 の電子ブックに掲載されている62ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
日本結晶学会誌Vol61No1
日本結晶学会誌61,56-62(2019)AsCA2018会議参加記AsCA2018に参加して早稲田大学先進理工学研究科寺澤有果菜2018年12月1日から12月5日に開催された,第15回アジア結晶学連合会議(AsCA 2018)に参加してきました.本学会では,ワークッショップへの参加,研究発表の聴講,自身の研究発表を行いました.AsCAに参加したのは今回が初めてで,アジアにおける結晶学の研究の現状を知ることができました.ニュージーランド・オークランドについて学会は,ニュージーランドのオークランドで開催されました.ニュージーランドは南半球にある島国で,面積は日本の約70%です.日本との時差は4時間で,日本からの直行便で約10時間でした.ニュージーランドは,北島と南島に分かれており,オークランドは北島の北部に位置する港町です.天候は変わりやすく,一日の中で四季があると言われるほどです.実際,昼間は暖かく,夜は寒いというような天気で,数時間の中で晴れと雨を繰り返すような不安定な天気でもありましたが,全体的に過ごしやすかったです.オークランド空港に着いて,マオリ族のゲートをくぐりました.現地に到着してすぐにニュージーランドっぽさを感じられました.空港から学会会場までは離れていて,バスで片道約40分でした.学会会場付近は観光地で,多くの観光客がいました.オークランドのシンボルであるスカイタワーは,学会会場から徒歩で約20分のところにありました.東京タワーやスカイツリーよりはずっと低かったですが,オークランドの街を一望することができました.さらに,スカイタワーから徒歩で約20分北上すると,港が見えてきます.バイアダクトハーバーと呼ばれる港があり,海なし県で生まれ育った私にとっては,海を近くに感じられたことがとてもうれしかったです.また,橋が建設されており,バイアダクトハーバーを一周できるようになっていました.明るい港ももちろん良かったですが,それにも増して夜景が綺麗でした(写真1).港付近には,レストランが立ち並んでおり,ラム肉やオイスター,グリーンマッスルなど,ニュージーランドの食事を楽しむことができました.また,ニュージーランドで有名なホーキーポーキーというアイスクリームも食べました(写真1).ニュージーランドの街を歩き,現地の人たちとの交流を通じて,ニュージーランドの生活や文化を知ることができ,非常に良い社会勉強ができました.ワークショップについてワークショップは,学会開会の前日12月1日に開催されました.Olex2-CCDC,CCP4-Autorickshaw,LCP-Lipidicphase workshop,Combined workshop:1)SBGrid-Structural biology software infrastructure,2)Synergisticuse of diffraction and spectroscopic use of diffraction andspectroscopic methods at XFEL and synchrotron sourcesの4つのワークショップがパラレルで行われました.私は,Olex2-CCDCに参加しました.結晶構造解析ソフトウェアOlex2を提供しているOlexSys,CSDを提供しているCCDCの社員の方々による講義および実演でした(写真2).Olex2のワークショップでは,ソフトウェアの概要,使い方を学びました.その後,モニターに映しながら,Olex2を使って実際にいくつかの構造解析を実演してくださいました.コマンドに代わってグラフィック上でできる操作が多く,特に複雑な構造解析では使い写真1バイアダクトハーバーの夜景,食事写真2 Olex2ワークショップの様子56日本結晶学会誌第61巻第1号(2019)