ブックタイトル日本結晶学会誌Vol60No4

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概要

日本結晶学会誌Vol60No4

編集委員長日本結晶学会編集委員会宮原郁子副委員長植草秀裕後藤義人森茂生幹事浅香透尾関智二杉本邦久杉山和正千田美紀中塚晃彦水牧仁一朗和田啓編集後記キラリティーが物質のさまざまな性質に深くかかわっていることは,改めて言うまでもないでしょう.その事実と,異常分散を利用した単結晶X線回折による構造解析が永らく物質の絶対構造を決定する唯一の手法であったことが相俟って,キラリティーに関連する研究は結晶学において重要な位置を占めてきました.しかし必ずしも,単結晶構造解析のみでキラリティーの観測が完結するわけではありません.いかなる測定においても,相補的な測定を行うことにより,結果の信頼性・解釈の妥当性を高め,より多くの試料を対象に含めて結果の一般性を検討することは非常に重要です.そのような観点から,本号のミニ特集ではキラリティー測定の新しい手法に挑戦した研究を紹介することといたしました.前半の2つの記事は量子ビームの回折現象を用いた研究です.理化学研究所の田中良和先生は円偏光を利用して絶対構造を決定する手法について,岡山大学の高阪勇輔先生は偏極中性子回折などを用いたキラル磁性体の研究について紹介してくださいました.後半の2つの記事は紫外~可視光の円二色性(CD)スペクトルの測定に関する研究です.東京理科大学の黒田玲子先生は固体やゲルなども測定できる装置を,広島大学の松尾光一先生は真空紫外光をプローブとする装置を開発され,CDスペクトルの測定対象を大きく広げました.以上4編の論文からなる本ミニ特集を,興味をもってお読みくだされば幸いです.本ミニ特集は大原高志,奥部真樹,杉本邦久,尾関智二の4名の編集委員が担当いたしました.(尾関智二)委員稲葉克彦大胡惠樹大津博義大原高志岡研吾奥部真樹小澤芳樹尾瀬農之神谷奈津美河口彰吾鬼柳亮嗣栗林貴弘小松一生小森博文坂倉輝俊関根あき子沼本修孝溝端栄一村田武士門馬綱一横田紘子編集室鈴木衛若林千賀子複写される方へ本誌に掲載された著作物を複写したい方は,社団法人日本複写権センターと包括複写許諾契約を締結されている企業の従業員以外は,図書館も著作権者から複写権等の行使の委託を受けている次の団体から許諾を受けて下さい.著作物の転載・翻訳のような複写以外の許諾は,直接本会へご連絡下さい.〒107-0052東京都港区赤坂9-6-41乃木坂ビル学術著作権協会TEL: 03-3475-5618 FAX: 03-3475-5619 E-mail: info@jaacc.jpアメリカ合衆国における複写については,次に連絡して下さい.Copyright Clearance Center, Inc.222 Rosewood Drive, Danvers, MA 01923 USAPhone: (978)750-8400 FAX: (978)750-4744日本結晶学会誌Vol.60, No.4平成30年8月31日発行制作・印刷日本印刷株式会社昭和41年12月22日第4種郵便物認可編集人宮原郁子(大阪市立大学大学院理学研究科)発行人一般社団法人日本結晶学会〒162-0801東京都新宿区山吹町358-5アカデミーセンターTEL.(03)5389-6372 FAX.(03)3368-2822(編集室)〒170-0013東京都豊島区東池袋4-41-24東池袋センタービル2FTEL.(03)5911-8671 FAX.(03)3971-1214222