男女共同参画推進委員会企画

「ゲームを研究すること~ゲームは人生のシミュレーション~」
高橋浩徳 (大阪商業大学アミューズメント産業研究所)
日時: 平成27年10月17日(土)17時00分~18時00分
会場: C1棟学術交流会館・多目的ホール


共同参画講演会「ゲームを研究すること~ゲームは人生のシミュレーション~」によせて
日本結晶学会男女共同参画推進委員会
 
 “ゲーム”というと皆さんが想像されるのは、人生ゲームなどのボードゲームやカードゲームでしょうか。それとも昨今ではパソコンやスマホでのオンラインゲームを連想される方が多いのでしょうか。どのような形であっても、「ゲームをする」ということは「勉強する」や「仕事する」という言葉の対極に置かれてきました。もし研究室で「ゲームをしている」と言おうものなら十中八九は怒られるかと思います。
 ゲームに参加すると、そこでは参加者の年齢や職業に関係なく皆平等の条件からスタートしてゴールを目指します。引いたカードやサイコロの目の運に依るだけではなく、心理戦や戦術が必要になる場合もあります。単独で戦うこともあればチームで競うこともあります。ゲームの中の分岐点で何かを選択して道を決めることと、日々の暮らしで問題を乗り越えて進むこととは、実はよく似ています。ゲームではその時の状況を判断して次に打つ手を検討するなど勝つための努力をします。人生においても同様で、何の努力もせずに目標を達成することは叶いません。それは就職や結婚、将来設計といった大事から、スケジュール決定や研究グループの運営といった日常生活の一幕に至るまで、全てに共通しています。まさに”ゲームは人生のシミュレーション”と言っても過言ではありません。もっと大きいスケールにおいては、ゲームはビジネスモデルの検討や軍隊における戦術シミュレーション、政治や経済などにも様々な形で応用されています。ゲームの世界に触れることは、新たな視点での気づきや学びのきっかけになると思います。
 ゲームの世界は試験問題のように唯一解があるわけではなく、表情豊かな世界です。男女共同参画というと、育児や介護を含め家庭と仕事の両立などの話題が多くなりがちですが、様々な生き方を相互に理解し支えあう環境やダイバーシティ(多様性)の推進も男女共同参画における重要な要素の一つです。本講演は男女共同参画の話題を直接取り上げるものではありませんが、聞き手の皆様がそれぞれの立場で今一度考えを巡らせてみるのは如何でしょうか。本講演が少しでも皆様の今後のお役に立てば幸いです。