2013/03/05

日本結晶学会講習会「粉末X線解析の実際」

主催 日本結晶学会
共催 日本分析化学会X線分析研究懇談会、東京理科大学総合研究機構グリーン&セーフティ研究センター
協賛  日本化学会、日本分析化学会、日本薬学会、日本物理学会、応用物理学会、日本セラミックス協会、
日本金属学会、鉄鋼協会、軽金属学会、電気化学会、化学工学会、高分子学会、日本結晶成長学会、
日本鉱物科学会、日本材料学会、日本表面科学会、日本分析機器工業会、日本放射光学会、
粉体工学会、日本顕微鏡学会、日本ゾル-ゲル学会、粉体粉末冶金協会、セメント協会、触媒学会、
石油学会、日本原子力学会、(社)化学情報協会(依頼中のものを含む)
期日 平成25年 7月 8日(月), 9日(火), 10日(水)
会場  東京理科大学1号館17階記念講堂
東京都新宿区神楽坂1-3 Tel 03-3260-4271(代表) 
[交通] JR、地下鉄飯田橋駅より徒歩4分。詳細は下記。
説明  ・Aコースは粉末X線回折法を主として物質の同定、評価に使う人のための初心者向きコースです。
これから粉末法を使う人、解析技術のワンランクアップをめざす人にも最適です。
・Bコースは粉末X線回折法を結晶構造解析のために初めて使う人、とくにリートベルト法の習得を
目指す人のためのコースです。粉末法に関する理解を深めたい人にもお勧めします。
・Cコースはリートベルト解析の経験者でさらにレベルアップを望む人、未知構造の解析に
チャレンジする人向けの+コースです。
・A, B, Cコースは互いに関係が深く、続けて受講することで粉末X線解析の全体像を理解できますが、
単独コースの受講も可能です。
・本講習会は1996年にスタートし、これまで10回開催され、好評を博している講習会です。
今回は、放射光に関する講義と粉末X線解析が威力を発揮するリチウムイオン2次電池材料に関する
講義を新規に開講します。また、RIETAN-FPによるリートベルト解析を手軽に実行できる新しいGUI
ソフトもお披露目しますので、ご期待ください。
カタログ展示 各メーカーの粉末回折計のカタログ展示を隣接の大会議室で行います。

■ 7月8日(月) 1日目 (Aコース) 粉末X線回折法の実際
1. 粉末回折法の原理を理解しよう    (東理大・理) 中井 泉    9:30-11:00
回折ピークの位置と強度はどのような意味をもつか、結晶学の基礎、粉末回折パターンをつくる
2. 粉末回折計の上手な使い方    ((潟潟Kク) 藤縄 剛   11:10-12:30
粉末X線回折装置(光学系,X線源,検出器)のしくみとメインテナンス
3. 良質な粉末回折データの測定法   ((潟潟Kク) 紺谷 貴之   13:30-14:10
試料調製法、測定条件、構造解析のための測定
4. 粉末回折データの読み方    (PANalytical) 山路 功   14:15-15:25
測定データの前処理、同定の原理(ハナワルト法)、ICDD-PDFの使い方、コンピュータによる同定、
格子定数計算法
5. 回折プロファイルの読み方    (名工大) 井田 隆   15:35-16:45
プロファイルを決める因子、Kα2線の除去、 結晶子サイズと歪みの評価、プロファイル関数
6. 放射光粉末X線回折入門    (名工大) 井田 隆   16:45-17:20
放射光とは、実験室系との比較、光学系、実験・解析技術

■ 7月9日(火) 2日目 (Bコース) 粉末法によるリートベルト解析入門
1. リートベルト解析のための結晶学入門    (東工大応セラ研) 佐々木 聡    9:00-10:30
i) 結晶構造パラメータ、空間群、International Tablesの使い方
ii) 結晶構造因子の計算,消滅則,席占有率、温度因子、フーリエ合成
2. リートベルト解析入門    (名工大) 泉 富士夫   10:40-12:20
原理,モデル関数,信頼度因子、解析の進め方、定量分析
3. RIETAN-FP利用の手引き    (東工大) 八島 正知   13:20-14:40
RIETAN-FP、入力ファイル( *.ins )の編集、解析の進め方とノウハウ
4. RIETAN-FP用GUI    ((株)フィゾニット) 坪田 雅己   14:45-15:20
CUIとGUI、*.ins編集、rietan.exe/App実行
5. リートベルト解析の応用    (産総研 東北センター) 池田 卓史   15:25-16:40
入力データ、解析結果の解釈と活用、応用例を通して解析の実際を学ぶ
6. リチウムイオン二次電池材料への応用    (東大) 西村 真一   16:45-17:20
電池活物質の構造精密化、反応機構解析
質疑応答(自由参加) 17:20 -

■ 7月10日(水) 3日目 (Cコース) 最新の構造精密化法と未知構造の解析
1. 電子・核密度分布の決定    (科博) 門馬 綱一    9:00-10:20
MEM・MPF解析、新MEM解析プログラム Dysnomiaの概要、解析例
2. 放射光・中性子回折データのMPF解析    (東工大) 八島 正知   10:25-11:35
測定法、解析の実例、イオンの拡散経路と化学結合の可視化
3. 粉末未知結晶構造解析    (東工大) 植草 秀裕   12:35-14:00
指数付けから初期構造モデルの導出まで
4. 有機結晶解析の実際    (理研 基幹研) 橋爪 大輔   14:10-15:25
有機結晶の試料調製法、解析の手順、構造モデルの導出と精密化
5. 無機結晶解析の実際    (産総研 東北センター) 池田 卓史   15:30-16:45
解析における注意と手順、構造モデルの導出と精密化
6. リチウムイオン二次電池材料のMEM解析・未知構造解析    (東大) 西村 真一   16:45-17:20
新規電極材料の設計、未知構造解析、リチウム位置の決定
質疑応答(自由参加) 17:20 -

◆特徴・特典
@) 講義終了後に自由参加の質疑応答の時間を設定し、参加者の皆様からのご質問に主要講師が徹底的に回答します。
講義の未消化部分の徹底理解をめざします。(これまでも恒例で実施しています)。
A) 現在開発中のRIETAN-GUI の無料版を、一般リリースに先行してB,Cコース参加者に無償配布します。
B) Cコース参加者には、最近リリースされた MEM解析プログラムDysnomiaの解析例三つ(Powder Diffr.誌に
発表)を参加者限定で配付します。
◆参加費(各々1コース、2コース、3コースを受講した時の費用)
 主共催および指定学会*会員(主催賛助会員含む): 7,000、12,000、15,000円
 協賛学会会員: 9,000、 14,000、 17,000円
 一 般: 11,000、 19,000、 27,000円
 学 生: 4,000、 7,000、 10,000円
*日本化学会、日本分析化学会、日本薬学会
※ テキストとして「粉末X線解析の実際」第2版(朝倉書店、売価6,090円)を使用します。
お持ちでない方は、受講生ひとり1冊に限り特別割引価格の4,000円で頒布します。
◆定員 160名(先着順) 前回は満員となりましたので、早めの申込をお勧めします。
◆申し込み方法
講習会参加希望者は結晶学会ホームページ上の以下のサイトからWeb申込システムをご利用の上、
お申し込みください。
https://bunken.org/crsj/conf201307/ ( 2013年3月14日(木)より受け付けを開始します。)
◆申込問合先  〒162-0801東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
日本結晶学会ヘルプデスク
TEL: 03-5389-6372 FAX: 03-3368-2822  E-mail: crsj-xray(@)bunken.co.jp
◆内容問合先  〒162-8601東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学理学部応用化学科 中井 泉
電話(03)3260-4271(内線5761), Fax 5261-4631, E-mail:inakai(@)rs.kagu.tus.ac.jp〕
◆ホームページ
日本結晶学会HP: http://www.crsj.jp/
X線分析研究懇談会HP: http://www.nims.go.jp/xray/xbun/index.htm
泉 富士夫HP: http://fujioizumi.verse.jp/index.html
グリーン光科学技術研究センターHP: http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/green/
◆講習会会場のご案内
東京理科大学 1号館17階 記念講堂、特別会議室
JR飯田橋駅西口改札を出て右手方向(神楽坂方面)に見える白い理科大の建物群の中で一番高い
17階建ての建物の最上階です。下記URL中の【地図】をご参照下さい。
http://www.tus.ac.jp/info/access/kagcamp.html
  最寄り駅: JR飯田橋駅西口(市ヶ谷寄り)
地下鉄飯田橋駅 B3出口(東京理科大出口)
東京メトロ有楽町線・南北線・東西線、都営大江戸線
地下鉄は有楽町線、南北線が一番便利で、東西線は更に5分程度歩きます。


スパムメイル防止のため @ を (@)に変更しております。元に戻してご利用ください。