ブックタイトル日本結晶学会誌Vol59No2-3

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概要

日本結晶学会誌Vol59No2-3

編集委員長森副委員長日本結晶学会編集委員会茂生植草秀裕後藤義人宮原郁子幹事東正樹五十嵐教之大胡惠樹尾関智二杉山和正田中信忠中尾朗子中塚晃彦委員浅香透阿部洋大原高志奥部真樹小澤芳樹尾瀬農之角田佳充栗林貴弘後藤勝小松一生杉本邦久関根あき子千田美紀根本隆橋本博馬場清喜水牧仁一朗門馬綱一山田幾也和田啓編集室鈴木衛若林千賀子編集後記史上最年少で将棋のプロ棋士となった藤井聡太さん,そして卓球では平野美宇さんなど,若手の活躍が新聞をにぎわしています.スーパー中学生とか卓球界がアツイとかいろいろな表現がありますが,若者の活躍からは勇気をもらえます.年齢差を通り越して私も頑張ろうって思います.自分より若い世代の人が頑張っているとき,同年代が頑張っているとき,そして自分より年配の方が頑張っているとき,どのケースが自分に一番の励みになるか学生さんに聞いてみました.答えはいろいろでしたが,“年配の方が頑張っているのは自分にとって励みになる.”と年寄りにはうれしい答えも返ってきました.しかし,少しばかり答えが意外であったので,理由を聞いてみてがっかり.“体力的にハンディキャップがあるのに頑張っているのがすごい.”のだそうです.よく考えれば,引退年齢が早いスポーツ界で活躍する有名年配選手のことかなとわかりますが,質問設定で,大学研究活動に関する質問をしていたつもりの私にとっては,失礼な,まだまだ若いもんには負けないぞと勘違い.そもそも研究の世界において勝つとか負けるとか,何のことだかわかりませんが,“負け”が嫌いなのが私の困ったところです.さて,結晶学会誌のことを書きましょう.昨年Vol.58,No.6から,連載企画複写される方へ本誌に掲載された著作物を複写したい方は,社団法人日本複写権センターと包括複写許諾契約を締結されている企業の従業員以外は,図書館も著作権者から複写権等の行使の委託を受けている次の団体から許諾を受けて下さい.著作物の転載・翻訳のような複写以外の許諾は,直接本会へご連絡下さい.〒107-0052東京都港区赤坂9-6-41乃木坂ビル学術著作権協会TEL: 03-3475-5618 FAX: 03-3475-5619 E-mail: info@jaacc.jpアメリカ合衆国における複写については,次に連絡して下さい.Copyright Clearance Center, Inc.222 Rosewood Drive, Danvers, MA 01923 USAPhone: (978)750-8400 FAX: (978)750-4744日本結晶学会誌Vol.59, No.2・3平成29年6月30日発行制作・印刷日本印刷株式会社「対称性と群論」が掲載されています.本号で2回目になりますが,皆様おなじみの対称性・群論トレーニングコースで解説された事項に関して,マッシモ先生にまとめていただいております.じっくり読まないと“負けそう”ですが体系的に記載されております.読み進めていくと,今までのあいまいな理解に恥ずかしくなるのと同時に,最後まで読んだ後には何とも言えない達成感,そして“勉強させていただきました”というのが私の正直な感想です.本稿のもととなる対称性・群論トレーニングコースは,若手から年配の研究者まで皆で学習する人気の高い講座です.参加費も無料の企画ですので,是非ご参加いただければと考えております.参加した学生さんから1つうれしいお話をいただきました.“対称性と群論が少しわかった気がしてきました.そして,年配の先生がわれわれ学生と同じく真剣に学んでいたことにも刺激を受けました.学術の理解を深めるために年齢など関係ないのだという先生の姿勢,自分もいくつになってもこの心掛けは忘れないでいたい.”との感想でした.このように若手が考えてくれるならば,負けるのはいやですが,それでも良いかなと思っています.恥ずかしながら,マッシモ先生のご尽力そして学生さんの素晴らしい感想に連敗の告白です.(杉山和正)昭和41年12月22日第4種郵便物認可編集人森茂生(大阪府立大学大学院工学研究科)発行人一般社団法人日本結晶学会〒162-0801東京都新宿区山吹町358-5アカデミーセンターTEL.(03)5389-6372 FAX.(03)3368-2822(編集室)〒170-0013東京都豊島区東池袋4-41-24東池袋センタービル2FTEL.(03)5911-8671 FAX.(03)3971-1214138